コンビニオーナーの憂鬱
コンビニのフランチャイズシステムに加盟を検討している時、必ず耳にする本部の営業トークがある。『あなたは一国一城の主です!』というやつだ。「あなたは経営者、私たちはそれをバックアップする企業。立場は対等です。あなたの店ですから、これからあなたは自由に自分の店を作っていって下さい。」という甘い蜜のようなお話だ。
だがこんなおいしい話はあるわけが無い。実際に始めてみると本部の決めた営業方針、接客方法、商品のセレクト、営業時間、売上目標、がんじがらめである。名ばかり管理職みたいなもんだ。
その一方、店舗でのトラブルには、本部は自分たちに責のある場合、もしくはチェーン全体のイメージダウンに繋がる案件で無い限りはノータッチが原則だ。人手が足りないので休めない、体調が悪いので休みたいなどは、基本「ご自分で何とかなさって下さい」というスタンスである。ここだけは都合良く自営業者として扱われる。
そのためバイトが集まりにくい立地であった時や、不幸にも身内から病人が出てしまった場合等には著しく経営が困窮してしまうのである。しかし、そのような事態が発生しなくとも、24H営業のコンビニに従事していると、殆ど休みは取れない状況になる。ねこまたぎは12年間のオーナー生活で通算10日も休んでいないと思う。
もちろん解決策は無いわけでは無い。親子で交代で店をやる、正社員を雇って店をまかせて交代で休むなど…だが
コンビニのロイヤリティの比率は実に巧妙に設定されており、休まず働いてようやく人並み以上の収入になる。夫婦共働きの結果として考えた場合には、人並み程度かそれ以下になることがほとんど。
そこに他の要素、子供や社員が加わるのだから、そうなると当然収入は人並み以下だ(人件費負担は100%オーナー)。多くのコンビニオーナーが抱えている憂鬱なのだ。
これらに耐え切れずリタイヤしてしまうオーナーは数多くいる。忙しい、休めない、お金が無い、売れない、眠い。。。条件が悪ければ4重苦、5重苦である。幸いねこまたぎは2重苦位で済んでいたのでハッピーなのだな。
----さて、話を元に戻すと----
コンビニは立地により混雑する時間帯が大幅に違う。主要な街道筋に面した「路面店」と呼ばれる店舗は一日中ダラダラと来客がある。基本的に一日中客足が途絶えることは無い。一方駅前店のような商店街に位置するコンビニは、時間帯により激しく客数が変化する。ねこまたぎが経営していたのはこちらのタイプである。
朝は8時台をピークに、店内はバーゲン会場のような混雑となる。昼時は昼食を買いに商店街の人々、近隣の会社の従業員などが訪れる。そして夕方~夜にかけて仕事帰りのサラリーマン、OLでごった返す。
当たり前だが、終電が出てしまった後はぱったりと客足が途絶え、翌朝の始発まではほとんどお客さんの姿は無い。少ない時は3-4時間の間に1人~2人ということもある。
正直ここの時間帯は店を開けている意味は無い。売上金額を大幅に上回る光熱費、人件費であり、閉店した方が利益率は上がる。閉店することにより迷惑を蒙るお客さんというのもほぼいないに等しい。この場合、オーナーに過酷な労働を強いてまで開けておく必要があるのか?
今後はコンビニの立地条件に合わせて営業時間を決めてはどうか?と思うのである。これは自治体というよりは、フランチャイズ協会などが先頭に立ってやるべきことかもしれない。明らかに生産性の無い時間帯まで「コンビニチェーンの24H営業のイメージ維持」のためだけに開けておくのは、資源の無駄遣いに他ならないと思うのだが、如何なものか。
前回深夜営業反対派と書いたが、正しくは「少し深夜営業見直した方がいいんじゃないか派」だな。
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コメント
あらら、もうとうにコンビニは辞めてたのですな。ご家族皆様はお元気ですかしら?
またお邪魔しまする♪
投稿: ちゅうり | 2008年7月17日 (木) 16時38分
「上手い話」ってそんなにはないもんですね~ としみじみ思ってしまうところですね。
最近、コンビニ店員さんの接客品質が急勾配で向上しているように感じます。
競争激化によるコンビニ経営、売上が伸びなければ現場側に原因ありとされるのでしょう。
正直なところ、接客も確かに効果あるのでしょうが、おでんやサンドイッチ・おにぎりでは、シェア一番のブランドに入ってしまいます。(やっぱり美味しいが一番)
となると「本部」側の原因じゃないかと。
サラリーマンやっていますと、自営の(仕事した分だけ、自分に見返りあり)に憧れたりしますが、中々難しい御時世ですね。
知り合いに ヘッドフォンケーブル作成で食べてる塗装職人さんが居ますが、顔にしみ一つないキレイな顔、ストレスフリーみたいで羨ましい限りです。非凡な技術があるから出来ることですね。
投稿: ぷらっし~@ | 2008年7月17日 (木) 23時04分
ちゅうりどの。ようこそ、病気の館へ♪
もう歳なもんで、24時間年中無休は辞めました。さすがに体力持たないと思いまして。
カミさんは4年前から行方不明です(笑)。
投稿: ねこまたぎ | 2008年7月18日 (金) 02時36分
ぷらっし~@さん、こんばんは。
売上を決める要素に順位を付けるとすれば①立地 ②チェーンイメージ ③(店毎の)品揃え ④店の状態(清掃、陳列)や接客、の順番でしょう。最近は接客もある程度重視される時代にはなってきているとはいえ、やはり立地には勝てませんね。
②のチェーンイメージという中には商品開発のセンス、美味しさなども含まれています。
本部は対店舗で自分たちの責任について言及することは、まずあり得ません。基本「売れないのは店舗の責任」という考え方です。
接客、クリーンネス、キャンペーン、品揃え。これさえきちんとやっていれば必ず売れるという理論のもと、店舗の指導にあたります。
まあ、本当はわかっていても口にしないんでしょうけど。。『ここじゃ売れねえよ、だって人通らないじゃん。向かいにセ○ンイ○ブンあるし。。』ってね(^^;
まあ、コンビニに限って言えば、万一ババを引いてしまった経営者(立地が悪い、チェーンイメージが弱いなど)は、どんなに努力をしても絶対に勝ち組にはなれないでしょうなぁ。
投稿: ねこまたぎ | 2008年7月18日 (金) 03時04分
私は神奈川県鎌倉市七里ガ浜町内会の者なのですが、七里ガ浜海岸にセブンーイレブンが出来てから、
暴走族、改造車族、旧車会、深夜花火族などが集まり、一晩中続くロケット花火の騒音で、
住民の中には不眠で入院するものも出ました。
セブンーイレブンに買い物客以外停めさせるなと言っても、完全無視。
そこで、今では、鎌倉市民の税金を投入して警備員を雇い、7月1日から8月31日までの午後9時から朝の5時まで、
毎日七里ガ浜海岸を警備しているような状態です。
セブンーイレブンは、「巨悪」そのものですね。
七里ガ浜セブンーイレブンは、深夜でも2~3分おきに車が入って来て、驚きます。
暴走族の苦情も多く、毎日、毎晩、110番され、警察が取り締まりに来ますが、
セブンーイレブン駐車場の中なので、道路交通法で取り締まれず、警察も苦慮しています。
あれは鎌倉とは思えない光景で、環境破壊そのものです。
一度、見てやってください。驚きますから。
そのあまりにヒドイ様子を写真やビデオで撮って、いろいろな人が公開してくれると嬉しいです。
投稿: 鎌倉市七里ガ浜町内会 | 2008年7月18日 (金) 08時55分
……え、あ、そうでしたか……(^^;)、不躾な質問になってしまって済みませぬ。あ、今晩久々に会えるんですかね?マックスで20人くらい集まるようです。よろしくどうぞ♪
投稿: ちゅうり | 2008年7月18日 (金) 17時00分